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MoDUS-SHロゴ MoDUS-SH(Modern Disaster Utility Series-Seismic Hazard)


パソコンによる確率論的地震ハザード解析システム


現在,MoDUS演算部を利用した商品は,パッケージ販売を終了し,よりユーザーの要望に柔軟に対応可能なカスタマイズ販売を行っております.
ご質問,ご要望他ございましたら,MoDUS専用メールアドレスにてお問い合わせください.


今回,その第一弾として,“MoDUS-SH,地震ハザード解析コード”を発売することとなりました.MoDUS-SHは地震源を離散化地震源群として設定し,複数の評価地点(工学基盤表面)に対する確率論的地震ハザード解析を同時に行うシステムです.このシステムを利用すれば,任意地点の地震ハザード曲線評価はもちろん,単一震源に対する地震動の空間的分布や,任意の地震源マップに対する様々な地震ハザードマップを評価することが可能です.MoDUS-SHの最大の特徴は,独自のアルゴリズムによる,その演算スピードにあります.地震ハザードマップの作成では,例えば20000を超える離散化震源に対して,日本全体を10kmメッシュに分割し,各点で同時に地震ハザード解析を行っても,10分程度で演算が終了します(Pentium4, 2.8GHz, メモリ1GB).この高速演算機能によって,様々な震源モデルが評価結果に与える影響を比較することが可能となります.今後,確率論的な手法を用いた地震リスク検討がより重要視されることが予想され,その際に有力なツールとなると考えます.また,ご希望によりMoDUS-SHの利用法に関するコンサルティングもいたします.

MoDUS-SHに引き続き,表層地盤の増幅を考慮したMoDUS-SH+,空間的に分布したポートフォリオの地震リスクを評価するMoDUS-SPA等も企画しております.

このソフトウエアは,MEDを始め,関係した各社でこれまでに実行していた地震動推定手法を統合し,利用される様々な場面において,的確にすばやく,また,利用しやすい形で実行することを目的として作成された統合地震動評価プログラムです. 地震動推定のエンジン部分は,基本的には距離減衰式の計算です.この計算自体は比較的単純なものですが,震源の設定や評価点の設定を工夫することによって,MoDUS-SHは様々な利用目的に適応しています.利用方法として幾つかの例を挙げましょう.

1) シナリオ地震による地震動分布の評価

 この場合は,地震源として特定の地震を設定します.地震の発生頻度は1.0に固定することが必要です.次に評価領域をカバーするように評価点を多数設定します.メッシュ状でもよいし,町丁目でもよいでしょう.計算を実行し,各評価点の地震動の頻度ファイルを選出します.この場合は頻度がそのまま確率に読みかえられます.特定の超過確率(50%や84%,90%など)を設定し,それに対応する地震動強さを読むことで,地震動分布が評価されます.地震動強さの指標としては最大速度,応答加速度,最大加速度が算定されます.

2) 特定地点の確率論的地震動曲線評価

 地震源は,対象領域を離散化震源群としてモデル化したものを利用します.各震源に平均発生頻度を与えることが必要です.対象地点は評価ファイルにその緯度と経度を与えてください.計算を実行し,確率ファイルを選べば,それが地震ハザード曲線となっています.このファイルは年間の超過確率を与えますが,評価期間を変えるときは頻度ファイルを選んで,評価期間にあわせた頻度として確率に変換することで対応できます.

3) ハザードマップの作成

 ハザードマップを作成するときは,先ず,格子状に評価点を設定し,全ての点での地震ハザード曲線を算定します.評価結果の確率ファイルを選び,等確率になる地震動強さを選定したり,特定の地震動強さに対応する確率を抽出したり,その結果をマップ上に展開します.色々な種類のマップを作成することができるでしょう.

この他にも様々な利用法があります.MoDUS-SHは様々な利用法に適用可能なように,頻度ファイルを主な出力とし,マップ作成など,多くの計算に対応させるため,計算時間を可能な限り短縮しました.地震動指標は最大速度,応答加速度,最大加速度を用意しています.確率論的地震動評価に親しまれている方々を対象として開発しましたが,どなたにでも使えるように,ビューアー等のポスト処理用手続きも添付いたしました.


付属品

  1) 日本全体(沖縄及び離島部を除く)の地震活動を23000の離散化震源でモデル化した地震源ファイル
  2) 任意地点の地震ハザード評価結果を,地震ハザードカーブとして図化するエクセルシート,及びハザー
     ドマップとして図化するためのコンバータ


  ▼解析結果の表示例

解析結果の表示例


お問い合わせは、MoDUS専用メールアドレスへ:  modus@modern-engineering.com

開発・販売:

    株式会社モダンエンジニアリングアンドデザイン
    〒162-0828 東京都新宿区袋町25-30-207


モダンエンジニアリング&デザイン